ドローンは今や、人が簡単に登ったり見たりすることができない場所の点検に大活躍している。
たとえば、屋根の上に設置された太陽光パネルの点検は、今までははしごを掛けて屋根の上に人が登って点検することが多かったが、手間も時間も費用もかかる大変な作業だった。
もちろん、今までもドローンを使って点検を行うことは業者によっては行われてきたが、いずれも重量200gを超える航空法の対象となる機体であり、特に都市部の住宅密集地で飛ばすには、国交省の許可を得なければならない大変さがあった。
航空法の対象外となる Mavic Mini
しかし、2019年秋に DJI 社から発売された Mavic Mini は、機体の重量が199gであり、航空法の適用対象外となっている。
そのため、住宅密集地でも国交省の許可を得る必要はなく、自由に飛ばすことができる(各種法令は遵守する必要があるが)。
そのため、弊社では横浜市のある住宅の屋根に設置した太陽光パネルの点検を、この機体を使って行うことにした。
簡単に屋根の真上から撮影
この写真を見てほしい。
屋根の上5mほどから、鉛直方向に見下ろしたいわゆる真俯瞰による写真である。
何か鳥によるものと思われる薄い汚れを除いては、ほぼきれいな状態が保たれていることが分かる。
こちらの方は、家のパワーコンディショナーにつながる配線も、問題がないことを確認した一枚である。
このように Mavic Mini は、屋根の上の太陽光パネルの点検にも最適であることが判明した。
しかも、大型のドローンに比べ、プロペラ音も小さいため、予め近所を回って、騒音になった場合の挨拶をしておく必要もほとんどない。
ビルの屋上の点検にも使える
上記の写真は、とあるビルの屋上の写真を、依頼を受けて撮影したものだが、どれもほぼ正常に稼働していることが確認できた。
ドローンがなければ、構造上、はしごを掛けて屋根の上に登らなければならず、非常に危険であるとのことだ。
このような場合でも、ドローンというツールは極めて有効である。
ぜひ、導入を考えられることをお勧めする。
コメント