ドローン Mavic Mini レビュー: 空飛ぶ高性能カメラ

ドローン

今回は、弊社の新たな撮影機材として購入した DJI 社の Mavic Mini について、レビューをしたいと思います。

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人気沸騰のミニドローン

こちらの製品は、航空法の適用対象外になる199gという重量にも関わらず、2.7K 動画が撮影可能な3軸ジンバルのカメラを搭載した高性能ドローンとして、注目が集まりました。

2019/11/1の発売日から2か月経った今も、フライモアコンボと呼ばれるキャリングケースやバッテリー3本が付属したセットは、店頭での在庫はおろか、ネットで注文しても2週間〜2か月待ちという状況が続いています。

機体

Mavic Mini の基本性能の素晴らしさ(操縦のしやすさ、安定性云々)は、他の方々がいろいろなブログ等にレビューを載せており、弊社でも基本的に満足しているので、今回のレビューではあえてそこは触れません。

164m まで一気に上昇

ただ、一つ言及できるとすれば、住宅街 (DID=人口密集地区) のど真ん中の公園で、真夜中に思いっきり真上に上昇させて見たら何メートルまでいくかという実験を行ったところ、なんと164メートルの高さまで、時々映像がとぎれとぎれになりながらも、上昇することができました。

その後は、DJI Flyの画面がブラックアウトして、自動の帰還モードに入り、高度が下がってきたところでまた通信が回復しました。

164mといえば、普通ならビル30階とかの相当な高度なので、199gのミニドローンとしては、驚くべき性能だと言わざるを得ません。

それに、万が一通信がロストしても、ちゃんと自動降下して戻ってきてくれることの安心感は、普通のトイドローンでは得られないものかなと思います。

バッテリーの持ちは9分前後

ちなみにバッテリーの持ちは、スペック上では18分となっていますが、普通に飛ばしている限り、9分前後が正直なところです。

ただ、単体の機体に色々と付属品が付いたフライモアコンボだとバッテリー3本で計30分飛ばせるので、それだけ長く飛ばしていると、結構満足感はあります。

夜景撮影に挑戦

弊社で Mavic Mini を買ったらぜひ試してみたかったことは、夜景の静止画撮影でした。

「ドローンは動画を撮るものでしょう?」という方には静止画はあまり興味はないかもしれません。

しかし、上位機種のセンサーサイズと比べたら1/2.3インチCMOSは見劣りするとはいえ、一般人が空中の自由な場所で自由な向きに4000×3000の高画素撮影ができるのは、10年前ですら考えられなかった驚くべき技術の進歩です。

しかも、3軸ジンバルを装備した航空法適用外の200g未満の機体はこれ以外はない訳なので、夜間の長時間露出に耐えられるのか、ブレずに最大4秒間の露出で美しい夜景が撮れるのか、そしてその写真に一体どんな景色が写るのかは、最大の関心事でありました。

結論からいうと、Mavic Mini は見事に弊社の期待を上回る写真で応えてくれました。

期待を上回る夜景撮影性能

こちらの写真をご覧願います。

ISO3200、露出4秒、f2.8
上空100mから撮影した横浜市の住宅地

100メートル上空で、4秒間の露出の間、ほとんどブレずに、遠くの街灯がほぼ点に写る位のしっかりとした静止能力(機体 × ジンバル)で、夜景撮影をやってのけてくれました。

交差点は街灯の明かりが集中して、真っ白に飛んでしまいました。

参考までに、実際に目で見た感じに近い同じ風景の写真を掲載しますが、最高感度で4秒間の露出がどんなに集光力が高いか理解して頂けることと思います。

ISO400、露出1秒、f2.8

10枚撮って使えるのは3枚

もちろん、4秒間の露出では、実は10枚くらい撮って、ブレで画像が流れてだめだったものは7枚位で、残り3枚位が何とか使えるレベルであったことは記しておかなければならないとは思います。

なお、天候は曇りで、上空の風はおそらく3-4m/s程度はあったと思います。

得られた教訓としては、暗い場所を撮影する際、1秒程度の露出であれば、成功率は8割位かと感じましたが、2秒、3秒、4秒と伸びるに従って、ブレる確率がかなり増えてくるので、同じ構図で何枚も写真を撮っておいて、後でベストなショットを選ぶことが必要だなということです。

時代の進歩を実感

とにかく、真夜中の住宅街で、このような夜景撮影をブレずに静かに行うことは、ヘリコプター、気球、ラジコン、飛行機、人工衛星等にも無理だと思いますので、技術の進歩を感じさせる感動の1ショットです。

住宅街が遠くまで人工の明かりに満ちており、しかも、街灯が照らし出す道路がこんなにも明るいものだと気付かされた一枚でした。

空撮業務承ります

弊社では、この新しい撮影機材を用いて、様々な空撮業務を行っていきたいと思います。

空撮の依頼を希望される方は、お問い合わせページよりご連絡をお願い致します。

(文責: 西田 巌)

注)この記事は、kakuku.com に個人として掲載したレビューを、さらに加筆・修正して仕上げたものです。

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