freee における “課対仕入8%” と “課税8%” の違いについて

会計

クラウド型の会計ソフトである freee では、支出時の仕訳の消費税の区分に “課対仕入8%” (課税対象仕入8%の略) と “課税8%” という2種類がある。(下記図)

ヘルプを調べたが明確な記載はなく、この違いがいまいち分からなかったので、サポートに尋ねてみた。

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freee への問い合わせ文

1. 消費税区分別表には、課対仕入8%と課税8%の2つが表示されていますが、どういう違いがありますか?

2. 消費税申告時は、どちらかに合わせないと、税額計算に違いが出たりしますか?

freee からの回答

違いは以下の通りです。

  • 課対仕入8%支払いを行ったもので、かつ消費税が発生していることを示す
  • 課税8% 支払いを行っているか、入金を受け取ったかにかかわらず、消費税が発生しているかどうかを示す【暫定的な】税区分

【課税8%】であっても消費税申告書に反映はなされますが、あくまで【暫定的な】税区分のため、場合によっては正しく反映されず、税額計算に誤りが出てしまうことがあります。

そのため、【課税8%】として登録されているものについては、

  • お客様が支払いをしているもの → 【課対仕入8%
  • お客様が入金として受け取ったもの(売上など) → 【課税売上8%

のようにご変更をお願いいたします。

※ 回答文は一部編集しています。

検証

支出に関して、“課税8%” を “課対仕入8%” に変えると、「消費税申告書の作成」機能が出力する「控除対象仕入税額」が増えた

つまり、納付する消費税額が減った。

これは、経費が増えた(払った消費税が増えた)ためである。

課税8%の仕訳が発生する理由と対策

考えうる限りの理由と対策をまとめてみた。

  1. 取引のインポート機能(CSVで一括で仕分けを登録する機能)のひな形ファイルの税計算区分が、「課税8%」となっているから。インポート前に手動で、支出なら「課対仕入8%」に、収入なら「課税売上8%」に変えてあげる。

既存の仕訳の変更方法

既に「課税8%」となっている仕訳をどのように変更したら良いのか。

これは「取引」メニューの「取引の一覧・登録」を開き「一括編集」を行うのが一番早い。

たとえば、「収入」を選び、対象の仕訳に一斉にチェックボックスを入れ、除外したいものだけ除き、「一括編集」ボタンを押す。

そして「税区分」に「課税売上8%」と入れて、「保存する」ボタンを押せば良い。

同様に「支出」を選び、「課対仕入8%」に変えてあげれば良い。

結論

どうすれば良いかは分かったが、なぜ自動で対応してくれないの、というのが正直なところ。

いずれにせよ、修正することで正しく計算されて申告ができれば、問題はありません。

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